文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 39: C.D. GRID NOTEBOOK(アピカ)

A5方眼ノート探しの旅も今回で終わろうと思っています。アピカさんの「C.D. GRID NOTEBOOK」を掘り下げて行きたいと思います。

f:id:bunseka_akiran:20160919202202j:plain

 

ライフさん、ツバメさん同様、表紙の飾り美しく、気品があります。

f:id:bunseka_akiran:20160924223903j:plain

 

Most advanced quality gives best writing features

「最上級の品質が、最高の書き心地を与えます」くらいの意味になりますかね。品質に対する自信を感じる一文ですね。

f:id:bunseka_akiran:20160924223908j:plain

 

しっかりと糸綴じ製本されています。

f:id:bunseka_akiran:20160924223916j:plain

 

2014年9月22にプレスリリースは発行されています↓。発売は9月末だったようですね。

 

“C.D. NOTEBOOK” 5㎜方眼罫『C.D. GRID NOTEBOOK』新発売

http://www.apica.co.jp/corporate/info/pdf/CG53_release.pdf

 

プレスリリースの中に調査のヒントとなるような情報がありましたので、引用しておきます。

C.D. NOTEBOOKは当社のロングセラーノートで、表紙には前身の日本ノート時代から引き継がれている伝統の飾り罫をカラフルな特殊紙に施しています。本文用紙には王子製紙と共同で開発した筆記適性に優れた中性紙を使用しており、外観だけではなく書き心地にも定評があるノートです。

表紙の飾り掛は、前身の日本ノート時代から引き継がれているもので、本文用紙に使用されている中性紙は、王子製紙と共同で開発されたもののようですね。

 

ここで、アピカ株式会社の沿革を確認しておきます。

www.apica.co.jp

 

1916(大正5)年3月 アピカ株式会社の前身である、日本ノート製造株式会社創立

1968(昭和43)年9月 日章株式会社と改称

1983(昭和58)年10月 日章株式会社から、アピカ株式会社と改称

2002(平成14)年8月 東海紙製品株式会社(1949年12月設立)と合併し、新生アピカ株式会社へ

 

前身の日本ノート製造株式会社は、なんと大正時代に創立されているんですね。

 

そして、2012(平成24)年1月に、“C.D. NOTEBOOK”発売25周年を記念して、ノートを構成するすべての要素にこだわった“Premium C.D. NOTEBOOK”を発表。

 

見事、日本文具大賞 機能部門でグランプリを受賞されています。

www.ofmaga.com

 

最後に、裏表紙に「Since」の文字を見つけました。

f:id:bunseka_akiran:20160924223912j:plain

 

みうらじゅん師匠の影響もあり、「Since」が気になる方なんですがwww、上述の沿革に1987年が見当たらなかったので、モヤモヤしていました。 

miyearnzzlabo.com

 

が、わかりましたよ♪

 

2012年に“C.D. NOTEBOOK”発売25周年を記念して、“Premium C.D. NOTEBOOK”を発表。ということは、1987年に、初代“C.D. NOTEBOOK”がリリースされていたのですね。「Since 1987」の謎が解けて、いや~すっきりしました。(謎が簡単すぎてすみません(^^ゞ)

 

という訳で、

・2014年9月22にプレスリリース

・表紙の飾り掛は、前身の日本ノート時代から引き継がれている

・本文用紙に使用されている中性紙は、王子製紙と共同で開発されたもの

・1987年に、初代“C.D. NOTEBOOK”がリリース

あたりを頼りにして、調査を進めていきたいと思います。