Item 51: ユニボール シグノ 307(三菱鉛筆)
「ユニボール シグノ 307」に関するツイートが気になったので、掘り下げていきたいと思います。
株経ONLINE 「夢の新素材CNF配合ボールペン、ヒットの秘密は?」 三菱鉛筆・開発 ... 株経ONLINE 日本発の新素材“セルロースナノファイバー(CNF)”。製紙企業を中心に開発が… https://t.co/Mj41ewWw32
— 三菱鉛筆 (@mitsubishiempit) 2016年10月19日
公式ホームページはこちら▼
ユニボール シグノ 307 | ユニボール シグノ ノック式 | ゲルインクボールペン | ボールペン | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社
2016年03月03日のプレスリリースにて発表され▼、2016年5月26日に国内販売が開始されたようですね。
ユニボール シグノ 307|2016年|プレスリリース|三菱鉛筆株式会社
プレスリリースで最も注目すべき特長はここ▼
■ セルロースナノファイバー配合!筆記時のインク粘度を約50%低減
『ユニボール シグノ 307』は、紙などと同じパルプを繊維幅3nm~4nmまで細かく解きほぐした「セルロースナノファイバー 」※をインクの増粘剤として使用しています。 (1nmは髪の毛の約10万分の1程度)
極めて細かな素材であるセルロースナノファイバーをインク内に均一に配合させることで、筆記時のインク粘度を従来ゲルインクボールペンよりも約50%低減することに成功しました。
セルロースナノファイバーをインク内に均一に配合することで世界で初めて実用化にいたり特許出願も完了しているようですね。
■ 特許出願済み!顔料分散技術の応用により、世界初の実用化を実現!
筆記具開発で培った超微粒子顔料分散技術の応用により、極めて細かな繊維であるセルロースナノファイバーをインク内に均一に配合し、かつ安定状態を保つ技術を確立し、世界で初めての実用化に至りました。
上述のツイッターで参照している記事はこちら。横浜研究開発センター課長の竹内容治氏が開発秘話を語っています。
セルロースナノファイバー(CNF)を増粘剤としてインクに混ぜて分散させた点が成功のポイントようですね。
三菱鉛筆は、もともと黒鉛と粘度を細かく分散させて鉛筆の芯を作っていたので、その技術を応用して「CNF」を増粘剤としてインクに混ぜて分散させたのです。実験と試作を何度も繰り返し、製品化まで2年近くを要する大きなプロジェクトに発展しました。
数々の試行錯誤を経て開発した「ユニボール シグノ 307」には、従来の不満を大幅に改善して、なめらかな書き味、速書きでもかすれず、インク溜まりができにくいといった特徴があります。
2016年5月26日に発売された「ユニボール シグノ 307」は話題となり、数々のレビュー記事も出ていたようですね。時系列に引用しておきます。
以上まとめますと、
・発明者候補は、横浜研究開発センター課長の竹内容治氏
・2016年03月03日のプレスリリースにて発表
・セルロースナノファイバーをインク内に均一に配合することを実現。特許出願済
あたりを手掛かりに、調査を進めていこうと思っています。乞うご期待。