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文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 53: エヴァーシャープ: 特許を探してみた

Patent

シャープペンシルの歴史年表に沿って、特許調査を進めていきます。

 

1822年 ロンドンを拠点とする土木技師ジョン・アイザック・ホーキンスと銀細工師サンプソン・モーダンが、シャープペンシルの特許を取得

 

Wikipediaにモーダンの出願の図面が掲載されていましたので引用します。

シャープペンシル - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/Sampson_Mordan_1822_pencil-holders_patent.png

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/Sampson_Mordan_1822_pencil-holders_patent.png

 

さらに、こちらに特許公報全文が紹介されていましたので引用します。

Old Patents

http://www.sampsonmordan.com/patents/mordan-hawkins-patent.pdf

 

1886年6月22日 東京府深川区の坂本源平が繰出鉛筆の特許を出願し、同年12月25日に特許を取得した。(特許第299号)

 

J-PlatPatのページ▼の、トップページ>特許・実用新案>特許・実用新案番号照会で、特許発明明細書(C)を選択し、"299"を入力し、照会をクリックすると、坂本源平氏の特許出願公報が閲覧できます。公報はなんと縦書きですよ。

 

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action

 

1886年8月7日 東京府神田区の横田由五郎が金属製の繰出シ鉛筆の特許を出願し、1888年3月2日に特許を取得した。(特許第433号)

 

こちらも、上述と同様の方法で、"433"を入力し、紹介をクリックすると、横田由五郎氏の特許出願公報が閲覧できます。


1906年 ユダヤ系クロアチア人のスラボリューブ・ペンカーラは、オートマチックペンシルと名づけたシャープペンシルを発明。

 

Espacenetで、出願人=PENKALA EDUARD で検索したところ、ヒット件数は21件。そのなかで、優先日が1906年で、オートマチックペンシルに関連する可能性がある出願が2件ありましたので紹介しておきます。

 

GB190603690(優先日:1906.02.14)Improvements in Pencil Cases

請求項も紹介します。

1. A pencil case having a sheath movable in a central hole or bore thereof and havmg a central hole or bore for containing the lead and a wire or the like the upper end of which bears against the end of the b6re of the case, the lower end of the said sheath being in contact with the surface being written upon and, by reason of the pressure exerted in the operation of writing, being pushed into the bore of the case as the lead is consumed, substantially as herein- before described.

 

GB190616715(優先日:1906.07.24)Improvements in Pencil-cases

請求項はこちら。

1. In a pencil case of the kind described the arrangement wherein the end of the bore of the pencil-holder which receives the metal sheath carrying the feed-wire and the lead is made elastic or is provided with a spiral spring or other elastic device so that the said spring or the like, which is compressed by the lead and the feed-wire when the pencil is pressed on to the writing surface, feeds the lead forward to the requisite extent when the pressure on the pencil is relieved, substantially as described.


1915年 アメリカ・イリノイ州のチャールズ・キーランが、内部の芯ケースに1ダースの芯を入れられる「エヴァーシャープ」に関連する特許を取得。

 

Google Patentsで、"Charles R Keeran" "pencil"をキーワードに検索し、1915年にGrantされているものが3件ありましたので紹介するとともに図面を引用しておきます。

 

US1153115(出願日:1913-10-06)LEAD PENCIL

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1153115-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1153115-0.png

 

US1130741(出願日:1913-10-10 )LEAD PENCIL

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1130741-0.png

 

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1130741-0.png

 

US1151016(出願日:1914-10-28 )LEAD PENCIL

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1151016-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US1151016-0.png

 

同時期に、早川徳次が「ハヤカワ・エヴァー・レディ・シャープペンシル」を開発。

1920年10月22日 「早川式繰出鉛筆」に関する実用新案を出願し、登録日は1920年11月22日。(登録実用新案第54357号 第113類) 金属製の繰出鉛筆は既に存在していたが、早川式繰出鉛筆は頭部を回転させることで芯を出すことだけでなく収納することもできた。 また、芯が減ってきた場合に芯筒から残った鉛芯を押しだすことができた。

 

J-PlatPatのページ▼の、トップページ>特許・実用新案>特許・実用新案番号照会で、登録実用新案明細書(Z)を選択し、"54357"を入力し、紹介をクリックすると、登録実用新案明細書を閲覧可能です。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action

 

 

シャープペンシルの歴史年表に沿って特許を特定してみました。イギリス、アメリカ、日本で、ほぼ同じ時代に、シャープペンシルの開発を進めていたなんて、何だか不思議な感じですよね。

 

今回は、このあたりで調査を完了しようと思います。

 

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