文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 55: ワンパッチスタンプ: 特許を探してみた

まずは、開発者である鍋谷仁美さんを手掛かりに調査をJ-PlatPatで進めていきます。出願人=コクヨ、発明者=鍋谷仁美 で特許・実用新案を検索しますと、ヒット件数は3件。あ、「ワンパッチスタンプ」関連の案件がありましたよ。

 

特許第5017689号(出願日:2007.11.13)接着シート及びその積層体

 

既に登録されているようですね。権利化されている請求項はこちら。

【請求項1】
シート基材の一方の面が接着面とされるとともに、他方の面が剥離処理面とされた接着シートを複数形成し、これら接着シートの接着面と剥離処理面とを重ね合わせて積層体とした状態で、当該積層体の一端側に位置する接着シートの接着面を被着体に接着させることで前記積層体から一枚ずつ剥離可能とする接着シートであって、
前記シート基材は面内中央に穴が形成されて外縁形状が略円形となる平面形状に設けられ、
前記接着面は、接着剤を分散して塗布した多数の接着剤部により形成されるとともに、接着剤部の相互間隔が狭い領域と広い領域がそれぞれ対をなして複数箇所に分散して設けられ、これら接着剤部は、線対称又は点対称に設けられていることを特徴とする接着シート。

   

 登録されているので、Google Patentsの固定リンクがありました。図面を引用しておきます。青字で説明されるように接着剤部が構成されることで、相互間隔が広い領域から剥離が開始されると一層小さな剥離抵抗で剥離を行うことができる、という効果があるようです。

https://patentimages.storage.googleapis.com/JP5017689B2/0005017689.tif/7.png

 

https://patentimages.storage.googleapis.com/JP5017689B2/0005017689.tif/7.png

 

まだまだ関連出願がある予感がありますね。

 

出願人=コクヨ、公報全文=パッチ and 積層 で検索すると、ヒット件数は16件。順に見ていきますと、、2件、関連する可能性があるもの、見つけました。

 

特開2009-184186(出願人:2008.2.5)接着シート積層体

 

請求項はこちら。

【請求項1】
シート基材の一方の面が接着面とされるとともに、他方の面が剥離処理面とされた接着シートを複数形成し、これら接着シートの接着面と剥離処理面とを重ね合わせた接着シート積層体において、
前記接着面は、接着剤を分散して塗布した多数の接着剤部により形成されるとともに、各接着シートは、周方向に所定角度ずらして相互に積層されていることを特徴とする接着シート積層体。

 

ただ、本件は未審査請求取り下げのようですね。

 

最後に、登録されているこちらをご紹介します。

 

特許第4972780号(出願日:2007.5.31)パッチ貼着器

 

Google Patentsの固定リンクで図面を紹介しておきます。

https://patentimages.storage.googleapis.com/JP4972780B2/0004972780.tif/2.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/JP4972780B2/0004972780.tif/2.png

 

権利化されている請求項はこちら。

【請求項1】
紙葉類に穿たれた孔の周囲にパッチを貼着するために使用されるものであって、
パッチを収容し、そのパッチを紙葉類に向けて押圧する押圧機構を備える貼着器本体と、前記貼着器本体との間に紙葉類を差し入れることのできる間隙を介在させた状態に取り付けられ、パッチの貼着時に紙葉類を支持する基台と、
前記基台に設けられ、前記貼着器本体側に向けて突出する突起を有し、紙葉類が前記間隙に抜き差しされる際に弾性変形を伴って突起を紙葉類の進退を妨げないよう退避させるとともに、その突起と紙葉類の孔とが重なり合った際に元位置に復帰して突起を紙葉類の孔に係合させる紙位置決め部とを具備し、
前記基台は、前記貼着器本体におけるパッチの出入口を前記間隙を介在させつつ略閉塞し得るものであり、その出入口に臨む内面がパッチの貼着時に紙葉類を支持する受圧面となっており、
前記基台は、前記出入口を前記間隙を介在させつつ略閉塞する閉塞位置と、前記出入口を略完全に開放する開放位置との間で変位可能に取り付けられ、
前記貼着器本体と前記基台との間に、基台を少なくとも前記閉塞位置に保定し得るクリックストップ機構が設けられているパッチ貼着器。

 

この構成にすることによって、パッチ貼着器を使用して紙葉類にパッチを貼着する際の位置合わせの手間を削減できる、という効果を有するようです。

 

あらゆる角度で権利化を図っているところに、「ワンパッチスタンプ」の重要性を垣間見ることができますよね。

 

そろそろ、今回の調査を完了することにいたします。

 

 

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