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文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 66: ノリノ ビーンズ: 特許を探してみた

Patent

では、早速、J-PlatPatで検索していきます。

 

「ノリノ ビーンズ」はテープのりですが、テープのりというのは特許用語ではなさそうなので、ひとまず、意匠全検索アプローチでいってみますね。

 

出願人=プラス株式会社 で意匠を全検索したところ、ヒット件数は353件。お、「ノリノ ビーンズ」のシルエットに酷似している出願を見つけましたよ。

 

意匠登録第1444849号(出願日:2011.11.29)事務用塗膜転写具

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/DE/JPS_1444849/62C22A7B9BB35AD5997E4CFA7D8DC53C

【意匠に係る物品の説明】はこちら▼

本物品は、修正塗料や粘着剤等を表面に膜状に付着させた塗膜テープを、書類等の紙面上に押し当て、移動させながら前記修正塗料等を紙面に転写するものである。使用時には、「参考斜視図」に示すスライドシャッター開閉つまみ部をスライドすると、「参考斜視図」に示すスライドシャッターが開口し、「使用状態を示す参考斜視図」に示すとおりヘッド部が現れ使用可能状態となる。 

 

このスライドシャッターが、スライド式“ウインドウキャップ”にあたるもののようですね。

 

創作者は、有賀博之氏、成田康夫氏、福田瑞穂氏のお三方。今度は、特許・実用新案をお三方のお名前で検索してみました。検索結果は以下の通り。

 

出願人=プラス、発明者=有賀博之 ⇒ ヒット件数は、0件

出願人=プラス、発明者=成田康夫 ⇒ ヒット件数は、10件

出願人=プラス、発明者=福田瑞穂 ⇒ ヒット件数は、0件

 

検索結果から推定するに、成田さんがメカ屋さんで、有賀さん、福田さんはデザイナーさんでしょうか。成田さんは、こちら▼の「ノリノ」に関連する特許出願はされているようなのですが、「ノリノ ビーンズ」に関する特許出願を特定することはできませんでした。

 

 

「ノリノ ビーンズ」に関する調査はこの辺りで終了しますが、有賀博之氏、福田瑞穂氏について、もう少し調査していきます。

 

ここで、遅ればせながら、「ノリノ ビーンズ」がグッドデザイン賞を受賞されていることがわかりました。

www.g-mark.org

 

この記事の中で、有賀博之氏、福田瑞穂氏の受賞当時の経歴がわかりましたよ。

 

有賀デザインスタジオ 有賀博之

プラス株式会社ステーショナリーカンパニー マーケティング統括本部 第二製品事業部 福田瑞穂

 

有賀さんは、外部のデザイナーだったのですね。有賀デザインスタジオのホームページはこちら。

www.arigadesign.com

 

有賀さんは、プラス株式会社の多くのプロダクトのデザインを担当されているようです。そのラインナップはこちら▼ 有賀さんは、プラス株式会社のテープのり、修正テープの歴史を築き上げてきたデザイナーさんのようですね。

 

「スピンエコ」

 

「フレックス」

 

「ラッシュ」

 

「ノリノ」

 

 

次に福田さんについても少しググってみました。 マーケティング統括本部の方なので、マーケティングや営業がご専門の方かと思いきや、FBの情報によると、武蔵野美術大学でインダストリアルデザインを専攻されていたようなので、バリバリのデザイナーのようですね。プラス株式会社では、デザイナーがマーケもやるのでしょうかね。

 

そんな中、福田さんが、THE21 2005年10月号で、輝くビジネスウーマンとして紹介さていたこともわかりました。プラス株式会社の代表として雑誌に載ってしまうなんて、凄い。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/510JNFM9HBL.jpg

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/510JNFM9HBL.jpg

 

いま輝くビジネス・ウーマンの肖像 32
福田瑞穂(プラス ステーショナリー マーケティング本部) 取材・文/横田由美子
p61

 

ここからは妄想も入りますが、ベテランのプロダクトデザイナー有賀氏、数々のテープのりのメカを手掛けてきたエンジニアの成田氏、顧客のニーズを知るマーケ担当でありインダストリアルデザインのスキルもある福田氏の有機的な化学反応により、「ノリノ ビーンズ」という、画期的なメカ構成を備えながら、洗練され、顧客に寄り添うファンシーなデザインのプロダクトが誕生したのではないでしょうか。

 

今回は、このあたりで調査を終了します。

 

 

 

 

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