文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 11: Slim B5(コクヨ)

今は大人のキャンパスノートを利用しているのですが、その前はSlim B5サイズのキャンパスノートを暫く使っていました。

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横にすると、マインドマップを横長に描くのにピッタリだったので気に入っていました。発表は2005年9月29日、発売は10月3日、プレスリリースを引用しながら人間工学に基づくその特徴を見ていきます。

人間工学に基づいた新サイズのノートを発売|プレスリリース|コクヨ

 

1.無駄なく使える「書きやすい」サイズ

コクヨS&Tの調査によると、国内で最も親しまれているセミB5サイズのノート1ページにびっしりと文字を書くユーザーの割合は、全体の18%。一方、ユーザー全体のうち54%が、ページ右側に余白を残した使い方をしているとのこと。そこで、セミB5サイズに比べると33mm横幅の狭い「SlimB5」サイズに。

2.人間工学に基づいた「読みやすい」サイズ

手にとってノートを読む場合、眼からノートまでの距離は280mm前後とされていて、この距離における、人間の有効視野(頭を動かさず眼だけで読める範囲)と、さらに、注視安定視野(頭を少し動かせば読める範囲)を考慮して、ノートを手に持って書かれている内容を読む場合には、もれなく読みやすいサイズに設計されている。

3.日本人の平均的な手のひらサイズに配慮した「持ちやすい」サイズ

手を広げた際、親指の先から小指の先までの長さを図ると、日本人の95%は185mm~213mmの間におさまるというデータを踏まえて、持ち運び、あるいは手に持った状態でメモを取る際に、片手で持ちやすいサイズに設計されている。

 

この辺り、発明の匂いがしますね。人間工学を手掛かりに、調査を進めようと思います。