文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 44: リミテッドAA(オルファ)

蔦屋家電で見つけた「毎日、文房具。」さんのカードで紹介されていた「リミテッドAA」を掘り下げてみようと思います。

f:id:bunseka_akiran:20161005224027j:plain

 

文具プランナーの福島槙子さんも、こちらの記事で紹介されていますね。

mai-bun.com

 

free designというオンラインショップで紹介されている「リミテッドAA」の特徴の中から調査のポイントになりそうなところを引用しておきます。

freedesign.jp

独自のオートロック方式を採用しており、途中で刃が動いてしまう心配がありません。 

また、本体を六面体にすることで、鉛筆を握った時のようなフィット感を実現しました。 

 

・独自のオートロック方式

・鉛筆を握った時のようなフィット感を実現する六面体

 

の観点で、特許/実用新案/意匠出願されている可能性がありますね。

 

福島槙子さんの記事によると、オルファと言えば、日本一のカッターナイフのシェアを誇るメーカーとのことですので、オルファ株式会社について、もう少しググっておきましょう。

 

こちらのオルファ公式ページや、「年代流行」というページで、オルファの創業者の岡田良男が1956年に世界初「折る刃式カッターナイフ」を考案したことが紹介されていますね。

【オルファ】誕生秘話 その1

nendai-ryuukou.com

1956年『折る刃式カッターナイフ』岡田良男:オルファの創業者

1956年『折る刃式カッターナイフ』岡田良男

1950年代、印刷所などで紙を切る作業は、ナイフやカミソリを使っていた。 ある小さな印刷工場で働いていた岡田良男は「いくら切っても切れ味がいいものがあれば」と考えた。 1956年、ガラスの破片と板チョコからヒントを得て、刃先をポキポキ折ることで最後まで切れ味を持続させる方式を考案。世界初「折る刃式カッターナイフ」が誕生した。 

 

福島槙子さんの記事によると、切れ味が悪くなったら刃先を折って、新しい刃を出すというアイディアは、世界中で採用され、オルファ社の刃のサイズ、折れ線の角度が世界標準になり、「OLFA(オルファ)」という社名も「折る刃」にちなんでつけられたとのこと。

 

まさか、「折る刃式カッターナイフ」を日本のメーカーが考案し、世界標準になっているとは、知りませんでした。日本人ってやっぱりすごい。

 

「リミテッドAA」については、

・独自のオートロック方式

・鉛筆を握った時のようなフィット感を実現する六面体

をポイントに。

 

さらに、1956年に出願されていると思われる「折る刃式カッターナイフ」の基本出願について、調査を進めていこうと思います。ただ、1956年出願ともなるとULTRA Patentでもスコープ外なので、ギブアップするかもしれませんが。

乞うご期待♪