文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 56: 刃裟美 R&R Series(タケフナイフビレッジ)

日本文具大賞の審査委員長は川崎和男氏なんですが、川崎氏がどんな文具をデザインされてきたのか、気になりました。

 

という訳で、早速、川崎氏の公式ホームページをチェック。

Kazuo Kawasaki Works / Audio

 

Stationeryのページの「刃裟美 R&R Series」が気になりましたので画像を引用します。これ、ハサミですよね。1986年発表のようなんですが、この未来感、ハンパないです♪

http://farm5.static.flickr.com/4008/4502661382_c4c6158024_o.jpg

http://farm5.static.flickr.com/4008/4502661382_c4c6158024_o.jpg

 

1986年の作品ということで、あまり情報がないのですが、楽天のページが参考になるので引用しておきます。

item.rakuten.co.jp

 

現状のハサミを超える全く新しい「かたち」を提案。

回転機能を持たせたフィンガーリングと、平板のユニットブレード(刃先)による構成のデザインは、使わない時はフィンガーリングを同一平面で重ね合わせることが可能です。そのためシンプルで直線的な収納形態と安全性を得ています。

700年の越前打刃物の伝統的火造り鍛造技術をベースに、
新しいハサミの「かたち」ができました。

手入れ、修理、調整、研ぎ直しのメンテナンスなど製品保証を確約した、タケフナイフビレッジのハサミです。

■タケフナイフビレッジ
タケフナイフビレッジは伝統工芸品に指定されている越前打刃物で、
工業デザイナーの川崎和男氏と越前打刃物の職人の連携で作られたブランドです。

 

「刃裟美 R&R Series」は、川崎和男氏と越前打刃物の職人の連携で作られたブランドである"タケフナイフビレッジ"から生まれたもののようですね。

 

こちらがタケフナイフビレッジの公式ホームページ。

www.takefu-knifevillage.jp

 

伝統的な技術と現代デザインとの出会いによって生まれたTAKEFUブランドの商品群は、現代生活に新しい刃物としての道具観を提示し、インターナショナルブランドに成長しています。川崎和男氏デザインにより、タケフナイフビレッジが鍛えあげたものです。この刃物づくりは「産業活性化」のモデルケースとして評価され、全国にタケフの名前を知らしめました。

 

1986年に、既に「地域創生」のモデルケースを成功させていたとは。川崎和男氏、恐るべし。

 

日本の古い意匠出願を検索するツールがわからないので、ひとまず、Google Patentsに頼ることになりそうです。乞うご期待。