文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 60: ぺんてる修正液: 特許を探してみた

まずは、ベティ・ネスミス・グラハムの特許出願を検索していきます。ベティ・ネスミス・グラハムでググってみたところ、Wikipediaのページがありました。

Bette Nesmith Graham - Wikipedia

 

”Bette Nesmith Graham”の名前を頼りに、Google Patentsで検索してみたのですが、見つからず。グーグル先生でいろいろと検索してみたところ、こんなプレゼンテーションを見つけました。

Bette Nesmith Graham by sydney duquette on Prezi

 

このプレゼンテーションの説明では、グラハムさんは発明はしたものの、出願はしていない、としています。このプレゼンテーションで紹介している2件について紹介しておきますが、グラハムさんとは直接関連しないように思います。という訳で、残念ながらグラハムさん発明を特定することは出来ませんでした。

 

US4605445(優先日:1985-03-08 )Unfortified liquid paper sizing composition and method of preparation

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US4605445-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US4605445-0.png

 

US5370922(優先日:1993-10-06 )Aminosilanes for non-bleed aqueous liquid paper

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US5370922-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US5370922-0.png

 

次に、ウォルフガング・ダビッシュ率いるティペックス社の出願を検索していきたいと思います。

 

欧州では修正液の代名詞ともなっているワード"Tipp-Ex"は、Wikipediaにも掲載されています。

Tipp-Ex - Wikipedia

 

Google Patentsで、創業者であるWolfgang Dabischで検索してみたところ、修正液でなく修正テープの基本出願は特定できましたが、1965年にティペックス社が発売した修正液に関する出願を特定することはできませんでした。

 

US3515572(優先日:1958-11-26 )Transfer sheet for obliterating typed character

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US3515572-0.png

 

最後に、「ぺんてる修正液」の出願について検索していきます。ULTRA Patentで、公告になっているもので、出願人=ぺんてる、発明の名称=修正 で検索したところ、ヒット件数が18件もありましたので、出願年=1983年に絞り込み検索し、ヒットした4件のうち、関連する可能性のある3件のみ紹介しておきます。

 

特公平03-062189(出願日:1983.01.17)修正液

特公平04-033827(出願日:1983.04.19)修正液

特公平05-039994(出願日:1983.06.27)修正液

 

化学系の案件であるため、本当に「ぺんてる修正液」に関連するのか全く検証することができませんが、本日はこのあたりで調査を完了したいと思います。