文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 45: ペントネ: 特許を探してみた

今日もJ-PlatPatで調査していきます。出願人=カンミ堂 で特許・実用新案を検索したところ、ヒット件数は、23件。なんと、つい最近公開された特許出願が、「ペントネ」関連のようですよ。

 

特開2016-141096(出願日:2015.2.4)ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー

 

これまでは、日本特許出願の公報の固定リンクがなく、共有できなかったのですが、こんなサイトを見つけました。このサイトで固定リンクが生成できるみたいです。

Patent Library Beta / PDF Patent Search Service

 

早速、特開2016-141096の公報のリンクを生成しました♪

http://patentsearch.jp/?no=jp2016-141096

 

ちなみに、こちらが主張する権利範囲です。

【請求項1】
筒軸(O)の方向全長に亘って一定の径を有する軸筒(6)と、この軸筒(6)の両端を閉塞する一対の蓋体(20)とを具備し、
上記軸筒(6)の筒壁の一側に、その筒軸(O)と平行なテープ吐出口であるスリット(12)を形成していることを特徴とする、
ペン型テープ収納具。 

請求項1は、テープ吐出口であるスリットが形成されているペン型ケース全体を狙っていますね。

 

こちらの従属の請求項の構成が、ちょうどミシン目ひとつ分ごとに「ピタッ」と止まる機構に関するものと思われます。

【請求項6】
 上記テープは、長手方向に対して一定の間隔(d)で弱化線である切り離し線(38)を形成しているとともに、上記不動突片(14A)の突出長(L)を、上記一定幅の整数倍としたことを特徴とする、請求項5記載のペン型テープディスペンサー。

 

「ペントネ」の今後の展開を思わせる記述がいくつかありました。

 

断面形状が正多角形のバージョンとして6角形のものが図面で紹介されています。

【0051】
 図15及び図16は、本発明の第3実施形態に係るペン型テープディスペンサー2を示している。本実施形態では、ペン型テープ収納具4の横断面を正多角形(図示例では6角形)としている。フラップ14Bは、その正多角形の一辺に対応する平板形状に形成している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。またペン型テープ収納具4は、一個分のロールテープ30を収納可能な長さに形成している。

 

さらに、筆記具兼用の例として、ペン型ケースの一端側が、本当に筆記具になっている図面が掲載されています。

【0052】
 図17は、本発明の第4の実施形態に係るペン型テープディスペンサー2を示している。本実施形態では、このペン型テープディスペンサー2を筆記具兼用としている。具体的には、一方の蓋体20において、前述の蓋板20bを口先部20cに代えて栓部20aから口先部20cの先端へ貫通する貫通孔21Aを形成している。そして軸棒22を筆記具の芯(ボールペンの芯など)として、芯の筆記部分22aを貫通孔21Aから外部へ露出させている。図示例では、口先部20cを紡錘形に形成しているが、その構造は適宜変更することができる。

 

もうひとつ、発見がありました。本出願の発明者は、カンミ堂 代表取締役の末永 卓氏。発明者=末永卓 で再検索したところ、驚きの23件。末永卓氏は、カンミ堂の出願全件の発明者/考案者だったんですね。

 

「ペントネ」の別形状バージョン、「ペントネ」ペン?のリリースを心待ちしながら、今回の調査は完了します。