文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 63: コンセプション: 特許を探してみた

それでは、J-PlatPatで調査していきます。出願人=オート株式会社、公報全文=筆記 で、特許・実用新案を検索すると、ヒット件数は、33件。

 

ざっと中味を見てみたところ、シャープペンシルに関連する出願は、こちら▼の1件のみのようです。(私の見落としがあるかもしれませんが) 「コンセプション」とは直接関連するものではなさそうですね。

 

特開2004-237477(出願日:2003.2.4)改良型ノック式シャープペンシル

 

残念ながら、権利化されておらず、Google Patentsでの図面の直リンクがありませんので、公報全文のリンクのみ掲載しておきます。

http://patentsearch.jp/?no=jp2016-112857

 

主張する権利範囲はこちら▼

【請求項1】

芯を押圧把持し、かつ芯と一体となって移動し、前側への移動に伴って周囲の締めリングによる締め付けから解放された段階にて、芯に対する前記押圧把持を解放する芯咬止チャック、該芯咬止チャックに対し押圧部による前方への移動を伝達し、かつ芯咬止用バネによる後方への移動を芯タンクに伝達する継ぎ手を具備しているノック式シャープペンシルにおいて、外側筒状部を所定の間隔を以って前側部分と後側部分とに二分し、該後側部分が押圧部と一体成形又は固着状態としたうえで、外側筒状部の後側部分を、芯タンクと直接又は間接的に接合した状態にて移動自在とし、かつ該後側部分の後端側に芯タンクを挿脱可能とする孔を設けるか、又は該後側部分を芯タンクに対し着脱自在としたことに基づく改良型ノック式シャープペンシル。 

 

さらに、効果はこちら▼

【発明の効果】
以上のような本発明においては、ユーザーは、筆記を行うために外側筒状部の前側部分及び後側部分の双方を把持した状態にて、該後側部分を相対的に前側に移動させることによって、芯を先端に突出することが可能となる。
【0026】
しかも、前記実施例1、同2の場合には、芯タンクの外側におけるネジ部との螺合を介して、前記突出距離をも調整することが可能となる。
【0027】
このように、本願発明は比較的簡単な構成でありながら、シャープペンシル本体に対する持ち換えを不要とし、筆記効率を向上させることができるので、その価値は絶大である。

 

 本出願のシャープペンシルも、「コンセプション」と同様、外側筒状部が、前側部分と後側部分に分かれていて、本出願の場合は、後側部分を移動するとこにより、芯を突出させることができるような構成になっているようです。

http://www.ohto.tokyo/ohto/825425/shimg/SP-1503C.jpg

http://www.ohto.tokyo/ohto/825425/shimg/SP-1503C.jpg

 

残念ながら、「コンセプション」に関する出願は見つかりませんでしたが、オート株式会社さんの高度な技術の蓄積を、特許から読み取ることができたのではないでしょうか。(逃走ハマチさん@momoiro_hamachi  ご期待に沿えず、申し訳ございませんでした(^^ゞ)

 

Item 62: パスティ: 特許を探してみた

会社帰りに、目黒の有隣堂に立ち寄って「パスティ」を探したのですが、残念ながら取り扱っていないとのこと・・・(^^ゞ

 

気を取り直して、調査を進めていきましょう。

 

デザインが特長的な「パスティ」ですので、戸坂妃那さんのお名前で意匠出願を検索していきます。J-PlatPatを利用して、創作者=戸坂妃那 で検索したところ、ヒット件数は3件。1件が全体意匠で、2件は部分意匠のようですね。3件とも「パスティ」のシルエットに類似していますよ。残念ながら意匠出願の固定リンクはありませんので、関連すると思われる「パスティ」の画像を引用しながら、各出願の内容を説明していきます。

 

意匠登録第1558063号(出願日:2016.1.4)ファイル

 

【意匠の説明】はこちら。

表紙、背表紙、及び裏表紙にまたがって、ポケットを構成する第1のシートが設けられている。また、表紙には第1のシートと一部重複するように配置された第2のシートが設けられている。

 

ニュースリリースの画像を引用して、上述の第1のシート、第2のシートを説明していきます。

 

第1のシートは、こちらの画像▼の左側の大きなポケットを構成するシートで、第2のシートは、第1のシートと一部重なる右側の小さなポケットを構成するシートにあたります。これらのシートを含め、「パスティ」全体の意匠を出願しています。

 

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty3.jpg

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty3.jpg

 

意匠登録第1558064号(出願日:2016.1.4)ファイル

 

【意匠の説明】はこちら。

部分意匠を受けたい部分を実線、その他の部分を点線で表している。表紙、裏表紙、及び背表紙にまたがって、縁が曲線状に構成されたポケットが設けられている。 

あ、これは第1のシートのみを部分意匠として出願している訳ですね。

 

3件目はこちら。

 

意匠登録第1558065号(出願日:2016.1.4)ファイル

 

【意匠の説明】はこちら。

部分意匠を受けたい部分を実線、その他の部分を点線で表している。表紙(正面図)には、透明の2枚のシートが、部分的に重なるように配置されることによって構成されたポケットが設けられている。

 

こちらの出願は、下図でわかりますように、表紙に設けられる、一部が重なっている透明の2枚のシートを部分意匠として出願しています。

 

  

 

 次に、J-PlatPatで、特許・実用新案出願を調査していきます。発明者=戸坂妃那 で検索したところ、1件の実用新案出願がヒットしましたよ。

 

実用新案登録第3204614号(出願日:2016.3.7)クリアファイル用インデックスシート、インデックスシートセット製品、及びこのインデックス、インデックスシートセット製品が用いられるクリアファイル

 

【実用新案登録請求の範囲】を、プラスさんの公式ホームページの画像を引用しながら説明していきます。

bungu.plus.co.jp

 

【請求項1】
表表紙、裏表紙、及び背表紙と、この背表紙の内側に溶着された複数の透明ポケットからなるクリアファイルの、前記複数の透明ポケットに収納して使用するインデックスシートであって、透明ポケットに収納される長方形の着色された透明な本体と、前記透明ポケットの上端から露出すると共に、上端が前記クリアファイルの各表紙の上端から出ない突出部とを有することを特徴とするクリアファイル用インデックスシート。

 

タブが表紙からはみ出ない、こちらのインデックスシートセットの中に入っている1枚のインデックスシートに関連するものと思われます。

 

 

https://bungu.plus.co.jp/product/file/pasty/img/index/photo_index_sheet01.jpg

https://bungu.plus.co.jp/product/file/pasty/img/index/photo_index_sheet01.jpg

 

【請求項2】
表表紙、裏表紙、及び背表紙と、この背表紙の内側に溶着された複数の透明ポケットからなるクリアファイルの、前記複数の透明ポケットに入れて使用する複数のインデックスシートからなるクリアファイル用インデックスシートセット製品であって、前記透明ポケットに収納される長方形の透明な本体と、前記透明ポケットの上端から露出すると共に、上端が前記クリアファイルの各表紙から出ない突出部とを有し、この突出部は、夫々重ならないように、前記突出部が設けられた複数枚のシートで構成されたクリアファイル用インデックスシートセット製品。

 

請求項2は、タブが重ならないように構成された複数のインデックスシートからなるインデックスシートセットに関連するようです。

 

【請求項3】
前記突出部は、前記透明な本体の上端の4等分の1の幅であり、本体の上端を4分割した夫々の位置に、夫々重ならないように、前記突出部が設けられた4枚のシートで構成された請求項2項記載のクリアファイル用インデックスシートセット製品。

 

さらに、請求項3では、4つのタブが重ならないように構成される4枚のインデックスシートであることを限定していますね。

 

【請求項4】
表表紙、裏表紙、及び背表紙と、この背表紙の内側に溶着された複数の透明ポケットと、前記複数の透明ポケットに収納されるインデックスシートからなるクリアファイルであって、前記インデックスシートは、透明ポケットに収納される長方形の着色された透明な本体と、前記透明ポケットの上端から露出すると共に、上端が前記クリアファイルの各表紙から出ない突出部を有することを特徴とするクリアファイル。 

 

請求項4は、タブがはみ出ないインデックスシートが透明ポケットに収納された状態のクリアファイルを表現しているようです。

 

【請求項5】

前記表表紙の表面に設けられた着色された透明シートを有し、前記インデックスシートは、この透明シートと同系の着色を施したことを特徴とする請求項4項記載のクリアファイル。 

 

最後に、請求項5では、インデックスは、表表紙の透明シートの色と同系色であることをさらに限定しています。 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、いつになくプレッシャーを感じながらの調査でしたが、意匠出願だけでなく、実用新案をも活用して「パスティ」を手厚く保護されている、プラス株式会社さんの秀逸な知財戦略をご紹介することが出来て、満足しています。

 

このあたりで、今回の調査を完了することにします。

Item 61: 夢手帳☆熊谷式: 特許を探してみた

まずは、美崎栄一郎さんの出願をJ-PlatPatで検索していきます。発明者=美崎栄一郎 で特許・実用新案を検索したところ、ヒット件数は21件。このうち、20件は、花王時代の出願のようですね。1件は、株式会社戦国から出願されているものです。美崎栄一郎さんが総大将?を務める企業のようです。鞄に関するものですが、参考までに紹介しておきます。

 

実用新案登録第3205172号(出願日:2016.4.27)傘収容鞄

 

請求項はこちら。

【請求項1】
窄めた状態の傘を、上方の開口から収容可能な有底袋状で、窄めた傘の形状に対応する細長状に形成された傘収納部と、
前記傘収納部に接続する帯状の肩掛け部と、を有し、
前記肩掛け部は、当該肩掛け部の一端側を前記傘収納部に接続した状態で、前記傘収納部を使用者の肩から吊り下げる位置に合わせて、当該肩掛け部の他端側を前記傘収納部と係脱可能に係着することにより、前記傘収納部に取付けられること、
を特徴とする傘収容鞄。

 

おそらく、こちらの傘を刀のようにおさめることができる「刀剣傘鞄」に関連するものと思われます。本社が桶狭間にあるとは。今後も、美崎さん拘りの商品が展開されていくのでしょうね。

prtimes.jp

 

続いて、池田千恵さんの出願も検索していきます。発明者=池田千恵 で特許・実用新案を検索したところ、ヒット件数は0件。同様に、創作者=池田千恵 で意匠を検索したところ、1件ヒットしましたよ。

 

意匠登録第1406843号(出願人:2010.3.15)学習用整理用紙

 

【意匠に係る物品の説明】を引用しておきます。

意匠に係わる物品は、左上の「PPTスパイラルモデル」と、右上の「Why,What、Howの木」、左下の「NMPの天秤図」、右下の「かげみのミッションシート」の4つのブロックを有し、学習に用いられる用紙である。 上記「PPTスパイラルモデル」のブロックには、先ず、第1ステージの左側の「P」の欄に目的を利用者が記入する。次に、右側の「P」の欄に目的を達成するまでの道のりを利用者が記入する。次に、「T」の欄に目的を達成する道のりの過程で他人に協力してもらえる自分になるために何をすべきかを記入する。そして、第1ステージの目的を達成できたら、次に第2ステージの欄の「P」、「P」、「T」の欄に、第1ステージと同様に利用者が記入を行う。「PPTスパイラルモデル」のブロックは、各ステージの記入を繰り返すことにより、徐々に成長していくことを説明するために使われる。ここで、上位のステージにいくに従って、記入する目標の難易度を高くし、下位のステージの目標をひとつひとつ達成することによって、難易度の高い目標を達成できるようにする。 上記「Why,What、Howの木」のブロックには、「Why」に対応する「問題の根」の欄と、「What」に対応する「得たい果実」の欄と、「How」に対応する「支える幹」の欄とがある。「問題の根」の欄には、どうして不満を感じているのかを利用者が記入する。「得たい果実」の欄には、その不満は何があれば解決するのかを利用者が記入する。「支える幹」の欄には、具体的にどう行動すればいいのかを利用者が記入する。「問題の根」の欄と、「得たい果実」の欄との記入によって、「PPTスパイラルモデル」のP(Purpose)に記入すべき内容を利用者が把握しやすくなる。また、「支える幹」の欄の記入によって「PPTスパイラルモデル」のP(Process)に記入すべき内容を利用者が把握しやすくなる。「Why,What、Howの木」のブロックは、利用者が、現状に不満を感じている時、自分の存在意義を確かめるために使われる。 上記「NMPの天秤図」のブロックには、「命題」の欄と、「Merit」の欄と、「Problem」の欄と、「Needs」の欄とがある。「命題」の欄には、検証すべき行動等を命題として利用者が記入する。「Merit」の欄には、その命題を実行することによって得られる利益を利用者が記入する。「Problem」の欄には、その命題を実行しないことによって発生する問題を利用者が記入する。「Needs」の欄には、その命題の必要性を利用者が記入する。「NMPの天秤図」のブロックは、自分の夢に向けて進んでいいか迷った時、冷静に進む道を判断するために使われる。 上記「かげみのミッションシート」のブロックでは、「過去」、「現在」、「未来」の各々の欄について、そのなかにある「きっかけ」、「行動」、「結果」の欄に利用者が記入する。この「かげみのミッションシート」のブロックは、利用者が、今の活動をしている理由を、過去を振り返りながら他人にわかりやすく伝えるために使われる。 

 

この学習用整理用紙は、池田千恵さんの『夢が現実化する「1枚図解」』で紹介しているテンプレートに関連するもののようです。こちらも手帳に関する出願ではなさそうですね。

conecta.jp

 

では、最後に、熊谷正寿さんの出願を検索していきます。発明者=熊谷正寿 で特許・実用新案を検索したところ、ヒット件数は15件。そのうち、出願人が熊谷さんになっている4件が手帳に関するもののようです。出願日順に紹介していきます。

 

特許第4659424号(出願日:2004.9.30)手帳、及び手帳用リフィル用紙

 

登録されている請求項はこちら。

【請求項1】
複数の項目からなる自己実現を達成するために、前記項目毎の目標を書き込むピラミッド記入用紙を備える手帳であって、
前記ピラミッド記入用紙は、
ピラミッド形状の枠と、
前記枠内を上段、中段、及び下段に分割する横方向の罫線と、
前記上段から前記下段に行くほど多くの前記項目を記入できるように、前記中段及び前記下段を分割する縦方向の罫線と
を有する手帳。

 

同日に、実用新案も出願しています。

 

実用新案登録第3108930号(出願日:2004.9.30)手帳、及び手帳用リフィル用紙

 

請求項はこちら。なんと、早期に活用できるよう、同一文言で実用新案も出願しておくとは。さすがの知財戦略ですね。

【請求項1】
複数の項目からなる自己実現を達成するために、前記項目毎の目標を書き込むピラミッド記入用紙を備える手帳であって、
前記ピラミッド記入用紙は、
ピラミッド形状の枠と、
前記枠内を上段、中段、及び下段に分割する横方向の罫線と、
前記上段から前記下段に行くほど多くの前記項目を記入できるように、前記中段及び前記下段を分割する縦方向の罫線と
を有する手帳。

 

これらの出願は、「夢・人生ピラミッド」に関連するものと思われます。

https://www.kumagai.com/images/yume.jpg

https://www.kumagai.com/images/yume.jpg

 

次の出願は、上記の実用新案の分割にあたります。

 

実用新案登録第3109253号(原出願日:2004.9.30)手帳、及び手帳用リフィル用紙

 

請求項はこちらです。

【請求項1】
行動スケジュールを管理する手帳であって、
毎週繰り返し行うべき行動計画を曜日毎に記載する複数の欄が設けられた週間ToDoリスト用紙と、
日付毎に1ページ分に割り当てられ、一日のスケジュールを記入する欄と、前記週間ToDoリスト用紙に記載された該当する曜日の前記行動計画を転記し、当該転記した行動を実行したか否かをチェックする転記欄とを有する本日のスケジュール用紙と
を備え、
前記週間ToDoリスト用紙は、前記手帳よりも横方向のサイズが大きく、前記本日のスケジュール用紙の外側に、前記毎週繰り返し行うべき前記行動計画の記載面を上面にして開かれる手帳。

 

請求項の「週間ToDoリスト用紙」は、こちらの「DWMY ToDoリスト」にあたり、

http://shop.kumagai.com/contents/manual/dwmy/images/week_img01.png

http://shop.kumagai.com/contents/manual/dwmy/images/week_img01.png

 

請求項の「本日のスケジュール用紙」は、こちらの用紙にあたると思われます。

http://shop.kumagai.com/contents/manual/today/images/today_img01.png

http://shop.kumagai.com/contents/manual/today/images/today_img01.png

 

最後はこちらの案件。これも上記の出願と同様、1件目の実用新案出願の分割にあたる案件です。

 

実用新案登録第3110343号(原出願日:2004.9.30)手帳、及び手帳用リフィル用紙

 

請求項はこちら。

【請求項1】
複数の項目からなる自己実現を達成するために、前記項目毎の目標の達成期限を管理する未来年表用紙を備える手帳であって、
前記未来年表用紙は、
前記項目毎の未来の目標を当該目標の達成期限と共に記入する未来目標記入欄と、
前記項目毎の現状を記載する現状記入欄と、
前記項目毎の前記未来の目標と前記現状との差分を記入する差分記入欄と
が横方向に隣接して設けられており、さらに、
前記差分を前記達成期限までに無くすための1年ごとの達成目標を記入する複数の年次目標記入欄
が横方向に設けられている手帳。

 

請求項の「未来年表用紙」は、こちらの未来年表に関連するものと思われます。

http://shop.kumagai.com/contents/manual/future/images/future_img01.png

http://shop.kumagai.com/contents/manual/future/images/future_img01.png

 

熊谷さんの、特許・実用新案の同日出願戦略や、分割出願戦略に、驚きと感動を覚えながら、本日の調査を完了したいと思います。さすがです。

 

 

Item 60: ぺんてる修正液: 特許を探してみた

まずは、ベティ・ネスミス・グラハムの特許出願を検索していきます。ベティ・ネスミス・グラハムでググってみたところ、Wikipediaのページがありました。

Bette Nesmith Graham - Wikipedia

 

”Bette Nesmith Graham”の名前を頼りに、Google Patentsで検索してみたのですが、見つからず。グーグル先生でいろいろと検索してみたところ、こんなプレゼンテーションを見つけました。

Bette Nesmith Graham by sydney duquette on Prezi

 

このプレゼンテーションの説明では、グラハムさんは発明はしたものの、出願はしていない、としています。このプレゼンテーションで紹介している2件について紹介しておきますが、グラハムさんとは直接関連しないように思います。という訳で、残念ながらグラハムさん発明を特定することは出来ませんでした。

 

US4605445(優先日:1985-03-08 )Unfortified liquid paper sizing composition and method of preparation

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US4605445-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US4605445-0.png

 

US5370922(優先日:1993-10-06 )Aminosilanes for non-bleed aqueous liquid paper

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US5370922-0.png

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US5370922-0.png

 

次に、ウォルフガング・ダビッシュ率いるティペックス社の出願を検索していきたいと思います。

 

欧州では修正液の代名詞ともなっているワード"Tipp-Ex"は、Wikipediaにも掲載されています。

Tipp-Ex - Wikipedia

 

Google Patentsで、創業者であるWolfgang Dabischで検索してみたところ、修正液でなく修正テープの基本出願は特定できましたが、1965年にティペックス社が発売した修正液に関する出願を特定することはできませんでした。

 

US3515572(優先日:1958-11-26 )Transfer sheet for obliterating typed character

https://patentimages.storage.googleapis.com/pages/US3515572-0.png

 

最後に、「ぺんてる修正液」の出願について検索していきます。ULTRA Patentで、公告になっているもので、出願人=ぺんてる、発明の名称=修正 で検索したところ、ヒット件数が18件もありましたので、出願年=1983年に絞り込み検索し、ヒットした4件のうち、関連する可能性のある3件のみ紹介しておきます。

 

特公平03-062189(出願日:1983.01.17)修正液

特公平04-033827(出願日:1983.04.19)修正液

特公平05-039994(出願日:1983.06.27)修正液

 

化学系の案件であるため、本当に「ぺんてる修正液」に関連するのか全く検証することができませんが、本日はこのあたりで調査を完了したいと思います。