文房具特許の世界

文房具が好きで、特許を手掛かりにその背景を妄想することによって文房具をもっともっと好きになるために、ブログはじめました。といっても、文房具特許についてはド素人で、皆さんと一緒に少しずつ学んでいければと思っています。文房具カフェ会員No.01845 連絡先:bunseka.akiran@マークgmail.com

Item 63: コンセプション(オート)

小学校受験対策における父親の役割もようやく一段落しましたので、本日から、文房具クラスタに復帰いたします。

 

逃走ハマチさん@momoiro_hamachi より、オート株式会社の「コンセプション」というシャープペンシルの構造についてご相談を受けましたので、今回は、「コンセプション」を取り上げてみたいと思います。

 

こちらの、オート株式会社のホームページによると、「コンセプション」は2016年春に発売されているようですね。

ガチャック・ニードルポイントのOHTO

 

コンセプションの最大の特長は、こちらの2つのモードを使い分けできること。

 

コンセプトA 折れないモード: グリップ部をペン先側に回してガイドパイプのスライド機能をON!

コンセプトB 製図モード: グリップ部を軸側に回してガイドパイプを固定!

 

2つのモードを理解するには、やはり公式ホームページのこちらの図面が一目瞭然ですので、引用しておきますね。

http://www.ohto.co.jp/images/new_products/2016/pen/SP-1500C.jpg

http://www.ohto.co.jp/images/new_products/2016/pen/SP-1500C.jpg

 

実を言うと、オート株式会社さんのシャープペンシルのラインナップについて、全く知りませんでした。不勉強ですみません。その個性的なラインナップに、感動してしまいました。

 

「木軸シャープ消しゴム付 2.0」は、2016年度グッドデザイン賞を受賞されています。

www.g-mark.org

 

「プロメカ」シリーズは、芸術作品と言っても過言ではありません。元メカ屋の私としては、このメカメカしさ、最高の逸品です。土橋さんはじめ、多くのブログでレビューされていますので、一部、紹介しておきます。

オート スーパープロメカ シャープペン

blog.livedoor.jp

macro-style.hatenablog.com

blog.livedoor.jp

 

「コンセプション」については、2016年発売ということでまだ出願が公開されていない可能性があります。そのときは、オート株式会社さんの、その他のシャープペンシル関連の出願について紹介できればと思っています。乞うご期待。

 

 

 

Item 62: パスティ(プラス)

高木さんのツイートで、パスティが気になりました。 

 

少し前に、#パスティはPerfumeっぽい でタイムラインが賑わっていましたよね。文具プランナーのまきさんも盛り上がっていたような笑

 

2016年4月27日のニュースリリースにて発表され、2016年 6月1日に発売されたようですね。

www.plus.co.jp

 

ニュースリリースに掲載されているパスティの特長の中から、調査に利用できそうな特長を引用しておきます。 

■時間のない教室移動時の片付けに便利な外ポケット!<NEW>

プラスが女子高校生を対象に実施した「クリアーファイルの実態調査」の結果、「ファイルに欲しいもの」第一位は、時間がない教室移動時の片付けが大変!という理由から「外ポケット」。
「パスティ」は、前面に2つ・背面に1つ、合計3つの外ポケット付き。前面ポケットはふせんやメモなどの小物、背面ポケットはルーズリーフやノートを収納するのに便利です。
使い勝手を追求し、花びらを重ねたような美しい曲線のデザインに仕上げています。 

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty3.jpg

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■ポケットから紙がはみ出ても傷みにくい!アンダー溶着<NEW>

「パスティ」の中ポケットは、溶着位置を下げ、上部を5㎜空ける独自設計。一般的なファイルよりも表紙までの余白に余裕があるため、同時発売の「インデックスシート」を入れても表紙からタブがはみ出ない特別仕様です。また収納したプリントの上部がはみ出た場合も、表紙がガードしてくれる効果があります。

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty11.jpg

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■ファイル1冊で複数科目のプリントを整理整頓!<NEW>

「週に1回だけの選択科目のプリントの保管に困る」、「ファイルを1冊使うほどではない少量プリントもきちんと整理したい」、そんな高校生ならではの悩みを解消するため、クリアーファイル専用のインデックスシートを考案。ポケットにそのまま入れることが可能なので、簡単に仕切りを作ることができます。またクリアカラーなので、ポケットに入れたままでも収納したプリントの文字が読め、視覚的にもスムーズに分類できます。

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty12.jpg

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■見た目すっきり!表紙からタブがはみ出ない特別設計<NEW>

「パスティ」「パスティ プチ」にぴったりサイズ。タブが表紙からはみ出ないので、カバンの中に入れてもタブが折れる心配がありません。また、タブの高さがしっかりキープされているので、マスキングテープを貼って科目名を書けばカスタマイズして楽しめます。

サイズは、「パスティ」シリーズに合わせてA4・B5をラインアップ。カラーは、「パスティ」の外ポケットから厳選した4色です。

http://www.plus.co.jp/news/photo02/pasty13.jpg

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「毎日、文房具。」さんの記事では、開発を担当したプラスの若手社員・戸坂妃那(とさか ひな)さんが開発秘話を語っていますね。

mai-bun.com

 

・2016年4月27日のニュースリリースにて発表

ニュースリリースにて発表された特長:外ポケット、アンダー溶着された中ポケット、クリアーファイル専用のインデックスシート、表紙からはみ出ないタブ

・開発を担当した戸坂妃那さん

 

あたりの情報を頼りに、調査を進めていこうと思っています。乞うご期待。

 

 

Item 61: 夢手帳☆熊谷式(熊谷正寿)

スーパービジネスマンの方々が、さまざまな手帳をリリースしています。

 

「夢手帳☆熊谷式」をはじめ、3つの手帳を掘り下げていこうと思います。

 

まずは、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿さんの「夢手帳☆熊谷式」

shop.kumagai.com

 

熊谷さんと言えば、名著「一冊の手帳で夢は必ずかなう」ですが、当時は熊谷さんの拘りに圧倒されて、自分自身の手帳にはそのノウハウを活かせなかったように記憶しています。そんな私でもこの「夢手帳☆熊谷式」があれば、熊谷さんに少しは近づくことが出来るかもしれません。

 

 

続いて、元ワタミ社員で、株式会社朝6時 代表取締役社長の池田千恵さんの「朝活手帳」

 

 

池田千恵さんと言えば「「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!」ですが、これがベストセラーとなり、朝4時に起きる「ヨジラー」急増のきっかけを作りました。

 

 

最後は、元花王社員で、商品開発コンサルティングの美崎栄一郎さんの「美崎栄一郎の「結果を出す人」のビジネス手帳」

 

 

 美崎栄一郎さんと言えば、「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」がバカ売れしましたよね。のちにリリースされた実践編も熟読し、見よう見まねで自身のノートの書き方をブラッシュアップしていったことを鮮明に覚えています。

 

 

という訳で、熊谷さんはじめ、お三方のお名前を頼りに、調査を進めていこうと思っています。乞うご期待。

Item 60: ぺんてる修正液(ぺんてる)

『最高に楽しい文房具の歴史雑学』の「第5章 誰にでも間違いはある」で紹介されている、修正液の開発の歴史について掘り下げてみようと思っています。

 

 

 

 修正液の開発に関わる記述に基づき、年表を作成してみました。

 

米国版

1950年代 ベティ・ネスミス・グラハムは、絵描きが看板の文字を消さずに上から塗り直していたところを見て、タイプミスに絵の具を塗って修正することを思い付いた。水性絵の具より速乾性のある修正液を「リキッドペーパー」と名付け、その製法特許を取得。

1957年 ひと月1000本の売り上げ

1968年 リキッド・ペーパー・カンパニーは1日1万本の修正液製造

1979年 ジレット・コーポレーションに買収される

 

欧州版

1959年 ウォルフガング・ダビッシュ率いるティペックス社創業 タイピスト用の修正テープの開発、販売

1965年 ティペックス社 修正液発売

 

日本版

1983年 ぺんてるは、ボトルとそのキャップに塗付用のハケがつけられた従来の修正液とは異なり、ボトルを逆さにしてペンのような先端を押し付け、目薬と同じように修正液をボトルから絞り出す仕組みを持つ修正液を発売。

 

なんと、ペン型の修正液は、ぺんてるさんがオリジナルのようです。ググってみたところ、「ぺんてる修正液」として1983年に発売されたようですね。

 

ぺんてる修正液」を中心に、リキッド・ペーパー・カンパニー、ティペックス社の特許出願も調査していきたいと思っています。乞うご期待。