Item 60: ぺんてる修正液(ぺんてる)
『最高に楽しい文房具の歴史雑学』の「第5章 誰にでも間違いはある」で紹介されている、修正液の開発の歴史について掘り下げてみようと思っています。
修正液の開発に関わる記述に基づき、年表を作成してみました。
米国版
1950年代 ベティ・ネスミス・グラハムは、絵描きが看板の文字を消さずに上から塗り直していたところを見て、タイプミスに絵の具を塗って修正することを思い付いた。水性絵の具より速乾性のある修正液を「リキッドペーパー」と名付け、その製法特許を取得。
1957年 ひと月1000本の売り上げ
1968年 リキッド・ペーパー・カンパニーは1日1万本の修正液製造
1979年 ジレット・コーポレーションに買収される
欧州版
1959年 ウォルフガング・ダビッシュ率いるティペックス社創業 タイピスト用の修正テープの開発、販売
1965年 ティペックス社 修正液発売
日本版
1983年 ぺんてるは、ボトルとそのキャップに塗付用のハケがつけられた従来の修正液とは異なり、ボトルを逆さにしてペンのような先端を押し付け、目薬と同じように修正液をボトルから絞り出す仕組みを持つ修正液を発売。
なんと、ペン型の修正液は、ぺんてるさんがオリジナルのようです。ググってみたところ、「ぺんてる修正液」として1983年に発売されたようですね。
「ぺんてる修正液」を中心に、リキッド・ペーパー・カンパニー、ティペックス社の特許出願も調査していきたいと思っています。乞うご期待。